観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2022年1月22日リーマントリロジー(NTL)

面白かった…

こんな面白いお芝居生まれちゃうんだすご…

 

一人何役やった?年齢や性別が違う人物はまだ演じ分けやすいかもしれないけどそうじゃない複数人を表情仕草話し方で演じ分ける技術。こういうの観ると俳優って職はたまらないなーって思う。

専門職としての俳優を味わう舞台だって感想読んでたけどまさしくそれだった。

 

2回の休憩を含め3時間50分ある(休憩は20分+15分+音楽メイキング5分)

カフェラテ持って入って1回目の休憩で飲み終えて捨ててきたがちょうどよかった。

 

途中眠気が来て字幕を追えなくなったところがあるので結構切実に戯曲ほしい。

でも退屈で眠くなることはなかった。静けさもあるんだけどシンとしない。

 

前もって、銃声と15秒の暗転があることをお知らせしてくれるのありがたい。

 

綱渡り、trust、buy、消費社会

お金はどこですか?

暗黒の木曜日ってそんなに死者を出してたのか…。近代的な資本主義社会初めての危機だったのか?勉強したい。

最後の最後だけ破綻の電話を待ち受けるリーマン社員達が出てきて三兄弟の喪の祈祷と重なり合いながらズンって暗転して終わる瞬間、息を呑む。

経済の知識がなく破綻の決定打が分からなかった。

 

ユダヤ教の習慣とか、あ〜屋根の上のバイオリン弾きで観た〜と思った。

 

時々演技がくどい(のだがそれが良い)

あとめっっっっちゃ英語聞き取りやすい、発音が聞き取りやすい。

 

ツイストのシーン好き。

 

3人とも表情、というか眼力が大変魅力的で、俳優の眼だあ…。

 

どの世代も突然現れるのではなく一族でも一族以外でも連綿と続く経済の中でつながってやってくる。伏線というかなんというか。

演劇でしかできない方法。映画にしても面白いと思うけど演劇なら同じ人を違う人に重ねることもできるし三人称の文章を肉体を通した演技にすることができる。三人称の地の文と台詞とが入り交じるのも楽しかったな。

 

 

クレジット

作:ステファノ・マッシーニ

翻案:ベン・パワー

演出:サム・メンデス

 

アダム・ゴドリー

サイモン・ラッセル・ビール

ベン・マイルズ