観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2022年8月16日リア王(NTL)

王と3人の娘以外の登場人物は知らない、という前情報無し状態で。
 

・それはもう人が死ぬ!

・戯曲でもグロスターとケントとエドモンドが最初に出てくるんだろうか?→そうだった。

・初めは複数あるように感じた筋がこんな風に絡み合うとは……。

イアン・マッケランがあまりにも老人で、ひええ…って思いながら観てたのに、カテコでまっすぐな背筋と視線で出てくるのでハッとした。芝居か…そうだよな…。
お腹の出具合すら絵になっていた。

・演出の人、コクーンでやってた民衆の敵の人なのかー

・ケントが女性という演出だったけど、男性として演出するのと味わいが結構変わりそう。
賢く、忠義に尽くす女性という立ち位置。
王を思うが故に追放されて…というのはコーディリアだけではなかったんだなあ。

・目を抉るシーンが強烈にグロい。リチャ三が一番残酷って聞いてたんですけど!?
ドラマや映画じゃなくて演劇の方がこういうのはキツイ…。
背景が屠殺場(ここ戯曲だと豚小屋程度なのかな?)なのがまたグロい。
部下が死んでるのがかわいそう。でも公爵に深手を負わせてるっていう、役割の大きさ。そんな風にアンサンブルを動かすんだ…シェイクスピア先生…。

エドモンドの造形がめちゃくちゃ「他演目でもこういうの見たな!」って感じで面白かった。悪党だけど、観客が笑ってしまうような正論を、結構序盤で独白として吐くから、登場人物として受け入れることができる。

エドガーは序盤の影の薄さが後半こんなことになるとは…。
乞食の表現、戯曲ではどうなってるのだろう。
凶人のフリをして父親のために奮闘する、という点ではハムレットに通じるものもある。こっちは生き残ってるけど。

・現代服になっているために、家族内トラブル感が増している。
イギリス王家…。

・軍隊のシーンでポーズキメてたりとか、全編を通して結構音楽があったりとか、コテコテのところもある。

・道化の出し方、退場のさせ方、強い。

リア王を保護しに来る兵士たち(フランス軍の服)赤十字なんや……。

・冒頭で下品な表現と光の点滅があるという警告はあったけどグロいシーンに関する警告はなかった。


クレジット

原題:King Lear
上演劇場:デューク・オブ・ヨークス劇場
収録日:2018/9/27 
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:ジョナサン・マンビィ
出演:イアン・マッケラン