観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2021年8月29日はじまりの樹の神話(自由劇場)

1階上手の壁。
舞台は頭で隠れる所が多々あった。
東京千秋楽。
熱い語りのあとに愚痴があるので注意。

【終演直後におもったこと】

・カラスの「生きていたいみんなと〜」みたいなソロで涙腺が決壊した。
号泣とまでいかずとも泣いた。

・配信より心に来てしまったな……
生の感動と、キャストの相性と。

・カラスのシーン見ながら、いやーー今までのファミミュの痒い所に手が届いた感あるなーーと思った。
逃げたい気持ちも認めつつ、自殺は止める。現状に抗い戦う気持ちも大切にして、かつ力ではなく伝え合うことに重きを置いてる。
(ユタの座敷わらしは、生きることの大切さを説きつつも、逃げることより力を見せることを促し、いじめっ子相手に仲良くなれという話だったから)
「生きていれば良いことある」じゃなくて「生きていれば出来ることがある」なのが、自己肯定感低いマンに刺さる歌詞だった…。
生きる資格無い、はジュウオウジャーのみっちゃんを思い出すな、と配信で思ったのを思い出した。

EテレNHKホールから秋に全国放送してくれーーと思った。
けど、全国のお茶の間にホタルギツネが放送されたら世のお姉様方が放っておくわけないので、やっぱそれはいいかな…と思った。バズってしまう。


【全体の感想】
・はっさゆえ〜 ほっころお〜(だと思って聴いている)

・久居さんは光川さんより重心低めな歌声

・上手見切れたので古代のギーコさんとトワイエさん見えなかった。

・佐和さんの「スキッパ〜今からうちで〜」聴いただけで泣きそうになった。
上手見切れまくったので、このシーン含め姿は見えないことが多かったんだけど。
佐和さんの声が聴こえるだけでこんなやられると思ってなかったし、自分がこんなに佐和さんの声覚えてると思ってなかったから、「スミレさんの役の人佐和さんで合ってる??」ってその後不安になった(合ってる)
佐和さんの声ほんと安心するー…。

・澁谷さんの「スキッパ〜今からうちで〜」は美声でやっぱ笑いそうになった 美声

・説明は後でするからついてこいって人生で言われてみたい台詞トップ5に入るよな

・缶詰食べたくなる…口の中しょっぱい…

・尾ひれのついた話で判断しようとせず即座にソースに当たりに行くトワイエさん流石やで

・ハシバミの「ありがとう」にアケビスグリのどちらか(リボン一つの方)が小さくお辞儀してて可愛かった

・生きるって〜の歌で指揮棒振りたくなっちゃうのは合唱にも向くように作られてるからだろうか

・ようこそハシバミ〜の歌いだしトマトさんやっぱうまー あの出だしズルいわ
ハシバミ無理してない?なシーンではあるけど、とても良いダンスシーンなので、ああ幸せー!って思った。
脇坂さんがバリバリ踊ってて良い。
政所村人の手足がビシバシ伸びていて楽しい。

・金のクワガタ(?)はグッズ化して欲しい

・本のダンスとても良いけど、なんか、どうしても「松島さんが斎藤さんに踊らせたかったペアダンス」のように勝手に感じた。そんなことないと思うけど。幻覚乙ですね。
その点、よしときさんの場合は、ようこそシーンのソロダンスの方がなんか印象深い。いや両方大変かっこいいという前提で!
でもこのシーン良いよね、あとのリプライズでしっとり歌うのも含めて。

・余計なこと言って責められる人っぽさは澁谷さんより神保さんのほうがある(失礼)
自分のイメージが澁谷さん→タドベリ先生、神保さん→セールスマンとヘンズロウ、で固定されてるせいかと思う

・木の上の「さゆる たまさう こころ」の歌で最後の「ここにいる〜」(ハシバミがスキッパーの胸に手を当てる)ところから「生きるって〜」の「時を超え〜」のメロディに繋がるよう入れ込まれてるのね、なるほど

・ハシバミが戦いを口にすると自然の声が止まってしまう。

・演奏について「だろう!?やってて分かるんだよ〜音楽って良いなあ!」はどちらのポットさんもかわいい

・スミレさんのアケビスグリが言い終わらない内から「はい」ってピシャリ答えるの笑った。
トイレに閉じ込めると言われて固まる双子やっぱりかわいい。

・スキッパーがベッドで寝込むときにハシバミが歌うのはがっつり子守唄のリプライズだった。
(今はおやすみ〜)
ということはこれ含めリプライズが3回はあるのかな?

・戦いに行くぞ!の歌、先週のキャストより低めかもしれないと思った。思い込みかね。
脇坂さんと澁谷さん、更によしときさんの声でグッとバリトンぽくなる気がする。

リュウの大きさに驚いたり、本のとおりにならなくて残念がる時の岸トワイエさんのヘタレ感がいいぞ。

・カラスのシーンの音楽が、なんか最近のミュージカル感あってかっこいいなと思ったんだよね。
楽器かな?かっこいい…。

リュウを持っている人達の衣裳もかっこいい。リュウ被る前のカラス含め、もっとよく見せておくれ。

・最後みんなで生きるって〜歌うところ、歌詞カードが配られてはいるし、上から降りてくるあれも用意されてたりするのかな。
でもカモメも無かったよね。

・アンサンブルのソロに続いて何故かトワイエさんが歌い始めるところ、上手側だったので、岸さんの優しい歌声を聴いてたら横浜のスキンブルとか色んなものが流れ込んできて涙を誘った。思い出を道連れにしてまして……

・曲の入れ方に不自然なところが殆どない。
ちゃんとハマっている。

・終盤のマイクトラブル、あれは光の神の時に声が変わる仕様だったんだっけ?
元に戻ったカラスに話しかける所からくぐもってしまって、木から降りながら何かブチィって取ったのかと思ったけど(そういう仕草に見えたのと音がしたので)その後もいじってたからズラしただけなのかな。
皆緊張したかもしれないけど晴れやかな演技だった。あとこちらはカラスのソロで泣いててそれどころではないです。
最後もう一度出てきた時には直ってた。


【出演者のこと】

・寺元さんの挙動不審主人公っぷりが新鮮で良かった。(特にハシバミに対して)
剣のアイディアを皆に話す時の言葉を選んでる感じとか、うま〜…原作スキッパー知らんけど…。
それでいて、「え?」とか「何を言ってるの?」みたいなリアクションの台詞は、心が反応するままに返してしまった、かのような素早さで切り返していて、その緩急が繊細で良いなと思った。

・小坂さんも歌うっまいなーーー
結構音域広いと思うのだけど。
木に登る時にバレッタ外して仕舞うのかっこいいな。
あの生活する時、ネックレス勾玉なんだな(ずっとつけてる?)

・よしときさん
かっけ〜〜〜〜〜〜〜
なんとなく想像はしてたけどやはり台詞が自然だった(キツネ比)
間のとり方、台詞の繰り出し方がうまい。
ビビり方がいちいちうまくて笑い取ってる。
トワイエさんに対する「進めんなや!」の返しも速くて、二人合わせてすご〜く良いテンポだった。
スキッパーの背中をバシィって叩く感じもしっくり来る。
声が洋一郎さんに比べて低い。
飼いてえ〜〜ホタルギツネ飼いてえよ〜〜〜
お見送り無くて良かった。あったら色々と危なかった。

キツネの風貌、ももにペイントが入ってるように見えるバンドみたいなのを着けてる。左右で違う。あぐらかいてる時によく見える。
Twitterでみんなが言うので)背中も見たけど、あそこが空いてるということは貫頭衣みたいな感じではなく巻き巻きしてる造りなのかな。背中の肌までは細かく見れなかった。
頭部は凄い見た。モフッてなってる白い毛もあるけど、色んな色の編み込みを上の方で束ねてる感じなのか。
座るときにあれを片手でサッと後ろに払うのがかっこよかった。そういううちわ持ちたい。(毛はらって♥)
尻尾の光る部分がいい感じに重くなっていて、本人が動く度に絶妙に揺れるのが見ていて気持ちいい。後からついてくる感じ。振り返るだけでも良いし、踊るときも良い。あの揺れ方を出せたとき、作った人(衣裳さんか小道具さんか)ガッツポーズしたんじゃないかなあ(という妄想)
カテコで手で持っててかわいかった。と多分観ていた人間全員思っていた。
仮面を外す時に皆が盛り上がるけど、あれは仮面を外している動作にあたる仕草が皆にも何らかの形で見えてるのかな?それともソロダンス自体に盛り上がってるのかな?
あるいは、実はあの世界(※舞台版はじまりの樹)におけるキツネはいわゆるモフモフではなくて、実際にああいう仮面つけた人型の存在のことを言うんじゃないか…とか妄想が膨らむ(または余計な深読みと呼ぶ)

・岸くん……さん……
岸さんいるぞ!と思って行ったので、いたんだけど、いやあ岸さん…大人ポジだった…(当たり前だよ)
そんなめっちゃ岸さん観てきた訳じゃないんだけど、横浜C席にらめっこスキンブルの記憶とか、岸ロルフの記憶とか、なんか他に譲れない座についていて離れない。
トワイエさん、例えば三宅さんがやったりしてたら私はイチコロだったと思う。メガネの役があるとつい「三宅さん…」と思ってしまう。

・政所さん!!!(全身で発する心の声)
1幕からめっちゃ見てしまいましたけど。
カラスのソロも本当に良かった。うまー
良い政所さんをありがとう…うわあ…ランパス好きはもう……ありがとう。
CDによると嵐の中の〜も主演だった訳なのでファミミュで目立つの初めてではないと思うけど、嬉しかった〜。
政所ファンの人達から見たら「知ってた知ってた」って感じなんだろうな。
思っていたよりも声が低くて、台詞も歌も安定した低音から高音までかっこよくこなしていた。
これからどんな役をやってしまうんだろう、そら恐ろしいよ。
ハシバミとのやり取りも良きですが、弟妹と再開した時の兄感で、ランパスのお兄ちゃん成分に弱いオタクはやられてしまった。
くそ、、、なんて役だ、、、


【その他、初回鑑賞(配信)の時点では飲み込んでいたけど2回目で改めて感じてやっぱり言おうと思った感想】

・スキッパーが熱出てぐるんっと倒れるところ、初回(配信)は本当にマジでキスするんじゃないかと思ってすげーハラハラした。腐女子的発作みたいなもんかな…
そんなことなかったのでその時はひとりで恥ずかしくなって終わりだったんだけど、今回は「キスしないんでしょ知ってる知ってる」という心構えができていたので、心穏やかだった。

・ハシバミが森で暮らし始めた頃にまだ何もできなくてみんなでヒヤヒヤするシーンは「このままハシバミはいじめられてしまうのでは…」と心配になったし、森の暮らしに慣れて一人で鍬仕事してるところにポットさんが来るシーンは「ハシバミが何か酷い目に遭うのでは…」と不安になったけど、森の人達は良い人達なのでそんなことなかった。
分かってるのに、2回目もなんか怖かった。
ファミミュでバッドな展開を自動的に想像する自分の人間性に自信が無くなる…。人を信じろ!

・頭の中で皆をギャグキャラにしてしまう…。

・トワイエさんの、ホタルギツネ「さん」呼び、もふもふキツネに対して言ってると思うとかわいい。
「ホタルギツネさんがどこまでキツネの生態に即しているのか実に興味深いです」「ホタルギツネさん今日はこれを食べてください」とかいって毎日訪ねてきてそう。迷惑かわいい。

・パーティーに来てくれるかな?のところ、いいともー!って答えてほしい

・スミレさんの冷静沈着知的ブルー枠感
オールキャラギャグで何にでも冷静に接してほしい


【アンケートに書いたこと】
やはり舞台の熱というものは、音響や照明などを含め、劇場でこそ感じられるものだと再認識しました。「木」を中心とした舞台美術も、場面によってその姿を変えていくのがとても面白く、転換時の緻密な動きに改めて感心しました。
私は過去のファミリーミュージカルも好きでしたが、「逃げてもいいの」という台詞がある今作には、今まで以上のあたたかさを感じます。登場人物一人ひとりが、互いを認め合い、思いを伝え合う姿にも、とても勇気づけられました。カラスに歌い掛けるスキッパーの「生きていれば出来ることがある」という言葉も、現代を生きる私たちには優しく、あたたかく響きます。
そういったメッセージの数々が、ミュージカルならではの表現を駆使しながら巧みに構成されていて、本当に素晴らしかったです。それぞれの曲が持つ旋律も美しく印象的で、リプライズや、異なる場面の曲が重なり合う瞬間には、ミュージカルの楽しさが凝縮されているのを感じました。
ストーリーは少し複雑ですが、こどもたちにもこの楽しさはきっと伝わると思います。全国公演も応援しています。


【お客さんへの愚痴】
カテコ良かったけど、納得のスタオベだったけど、青山さんのアナウンスが流れたらさすがに拍手終わってもいいのでは?
私の席の目の前に規制退場アナウンスのお姉さんがいて、出ようか出まいか迷いながら前に行くのが見えていたので尚更居たたまれなかった。
規制退場かある時点で、場内を空にするまでにある程度の時間がかかるのに、お客さんの退出が遅くなればそれだけキャスト・スタッフみんなの退勤時間が伸びるー…早く掃除させて…と思った。
実際どんな流れで退勤までいくのか知らんけどな!



キャスト

スキッパー 寺元 健一郎
ホタルギツネ 田中 宣宗
ハシバミ 小坂 華加
トマト 近藤 きらら
ポット 澁谷 智也
スミレ 佐和 由梨
ギーコ 脇坂 真人
トワイエ 岸 佳宏
アケビ 清水 杏柚
スグリ 山脇 麻衣

【男性アンサンブル】
政所 和行
平山 祥
紙谷 昇世
杉窪 志為
葵野 貴元

【女性アンサンブル】
久居 史子
大橋 美絵
池永 美穂
関野 ひとみ
石村 知幸