2022年11月23日建築家とアッシリア皇帝(シアタートラム)
段差の大きなトラムの通路側は視界が神……。
・上演時間 約2時間50分(休憩15分含む)
・語りたくないと言いつつ語りたい、自分の秘密を暴かれたいと思ってる、それが人間なのよ。
・笑うところたくさんある、客席が素直
・男性俳優二人芝居だから女性客が多いのかと思ったけどそうでもなかったし年齢層もちょい高めくらいだったので演劇ファンが来てる感あった。女性の皆さんすみませんでした…。
・暗算っていうか九九と筆算を頭の中で広げる過程めちゃ分かる。
・兄弟間の近親相姦(近親相姦とは言ってなかったけど犯し犯されは近親相姦だよな…)
自分を愛する人(自分が愛する人、ではなさそうな感じがする)に食ってほしいというカニバリズム
母への愛憎
女装(なお下着)
女装(with人肉食べる)
人肉食べるどころか脳髄を吸う
お馬さんごっこ
ワンちゃん
鎖
色々と性癖が詰まってるな……(最後のキスがデコチューであることを含め)
・同性愛は性癖ではないので上記に入れるものでもないが、じゃあ異性だったら成立するかというとしない。
二人の身体が生物的に限りなく近いことは条件の一つだし、それぞれ性愛対象は異性(と思っている)なのも必要条件だし。
古い戯曲、というのもある…?
・オカケンのスケスケストッキングとガーターベルト、あ〜確かロキホラにどこかの年で出てたからやってるよね、と思ったが自分観てるわ。うっ頭が……
・演者が素でやってるっぽいことを「素では!?」って思って笑っちゃうの、普段はあまり好きじゃないけど、もともと「登場人物による芝居とそうじゃない芝居の境の曖昧さを楽しむ」ことが面白い戯曲で、「演者という現実の肉体を楽しむ」みたいな向きのある演出なのもあって、笑えるし楽しい。
・台本じゃない部分、そんはが芝居巧者なのもあって分からない。オカケンが噛んだ時にそのまま繰り返したりとか。
空から降ってくるはずだった(装置が揺れてたのであれは絶対そう)葉っぱに対して「売り切れ〜?」っていうのも巧かった。
・仮面がどこか行っちゃって、違う仮面を着けてもいいじゃんってじゃれ、皇帝が見つけ、次はどれだっけ?って話に仮面の中のカンペらしきものを見せるくだりどこまで台本通りなんだろ?(笑)
・あとソンハの俳優身体の勝利。
・ソンハがちょくちょく千葉繁になるから「エリザで観たwww」ってなる。
・すべてが徹底してダンボール製、またはそれっぽいもの。ゴミ袋は黒ゴミ袋。廃棄物。
・「フィガ?」はフィガロだったんだ…(笑)
・おなかのなかに皇帝をおさめた建築家が皇帝になるにつれてネイチャーなものと心が通わなくなるけど、最後に皇帝と出会ったのは建築家なので、どこかの時点でまた心が通うようになってたんだろうか。
・皇帝がやがて建築家になった、のか、建築家が皇帝になってまた建築家になった、のか、建築家が皇帝になってそのままだった、のか。
・最後の建築家が出会った皇帝を、建築家は愛するだろうか。皇帝は愛されたがるだろうか。
・問題作ってほどでもなくない?と思う私はこの作品の問題点が見えていないのかも。
・HPによると戦争が起きている世界で上演する意味があるらしく、確かに戦争の空気は感じるけど決定的なものがなくて、それがまた冷ややかでこわいのだろうけどうまく汲み取ることができなかった。
・ドタバタコメディの皮を被ってて終始明るい(?)
・追いだき野郎!床暖房野郎!
・犬のブランディ(だっけ)を演じた建築家が本当に人肉食べることになる。
・なんでこんなにあっさり食べれたんだろう…みたいな台詞
・木、のぼるのすごい
・この熱量で何日もやるの??って感じでカテコは何度も呼び出しあってずっと参加したし最後はスタオベしてしまった。
・言葉が新しかった(SNSとか)からより時代感が曖昧になってて、本来はどういう戯曲なんだろう。
・何も考えずに観ても楽しいし考えても楽しいし。
・年の差が逆、だったのが、最後の二人はそれがまた逆になるので、どうなるんだろう。
・最後の二人がドタバタ追いかけっこ始めたのを、太陽に浮かび上がったまつげの長い女性の目が見ている、という描写の謎の微笑ましさ。
・休憩中なんかやるって聞いてたからいち早くトイレ済ませてきたら建築家が皇帝の撒いた髪の毛のゴミとかパンティーとかを拾ってお片付けしつつ、新しいセットとして木の棒立てて仮面をセットしてた。
ずっと「もう〜〜」とかぼやいててなにかと面白い(ギャグをやるわけじゃないのに笑いを誘うからすごいと思う)
オカケン出てきたら「休憩取りすぎ!」みたいなこと言ってて笑った。
・オカケンの後ろでハーフアップぽくして前髪垂らす髪型がいちいち美しくて、絵になる…絵にしてえ…と思った。
・トラム近いな、記憶より。
観た列はどちらかというと後方だと思うけど。
・最後おしりがかなり痛くてつらかった。
カテコか終盤で座りなおしたけど、あれ隣の人揺れるよな、、申し訳ない。
・トラムシートという半立ち見の方がおしりは痛くならないな多分。そこ含め満席だったと思う。
・前の席の人が一幕の結構途中から来て、いきなりキスシーンとか濃い場面だったので「後日なんかで補完してくれ…!!」と思った。流れがマジで何も分からないとこだったよ。
考えてみたら最後の入れ替わりも伝わらなくない?ああ…もう一回観てほしい……。
クレジット
【作】フェルナンド・アラバール
【翻訳】田ノ口誠悟
【上演台本・演出】生田みゆき
【出演】岡本健一 成河
【美術】堀尾幸男
【照明】横原由祐
【音響】藤平美保子
【衣裳】宮本宣子
【ヘアメイク】林みゆき
【アクション】渥美博
【演出助手】田丸一宏
【舞台監督】澁谷壽久
【技術監督】熊谷明人
【プロダクションマネージャー】勝康隆
【制作】法月智美 田辺千絵美 佐々木裕子
【プロデューサー】浅田聡子
【芸術監督】白井晃
【宣伝美術】秋澤一彰
【宣伝写真】山崎伸康
【宣伝スタイリスト】スド=キョ=コ
【宣伝ヘアメイク】林みゆき