観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2022年5月3日演劇集団LGBTI東京「親愛なる青き地球へ」(新宿スターフィールド)

友人が出ているので観に行きました。
同劇団の作品は3回目。


・色々と「ぐう…!」となるところがあり…ヒリヒリ…。

・最初のそれぞれが苦悩すること(周りからの視線、やりたいこと、地球環境のこと)を言っていく場面、単純に「あー職場で心が苦しくなる時のことーあー」と思って聞いてたけど、話が進むに連れて「選ばれなかった人達」の台詞なのかな、と思えてきて巧みだったな。

・地球人と、地球から火星に移住した者達と、その子孫と、いろんな星の出身者が集まった異星人とがいて、「元からいる者、外から来る者」を描く話は好みの話だけど、「外から来る者=侵略者」という訳でもなく、また「元からいる者」の中で選ばれた人類と選ばれた歴史があって、という構造が複雑かつ現実的だった。

・火星のコロニーでは女性が「子を産むもの」として社会的に上位に立たされてるっぽいのも興味深かった。「女性の皆さん、あなたたちは太陽です!男性の皆さん、女性を大切にしてね!」っていう男女の分け方もエグいしそれぞれの人権の認めなさもエグいし…権威が人権を認めてない自覚がない感じがリアル…。

・うさぎにされる、というの凄いポップだけど外見を変化させることでヨシとする案もやばい。
プレジデントとその母・祖母の発想総じてやばい。
「だって何年もそうしてきたし」という発想の保守的な感じも…ウッ

・女性が髪を短くしてると目をつけられるから伸ばしてるってのもな~リアルだな〜考えてみたら韓国で髪短くしてると「フェミニスト」と言われて攻撃されるっていう訳の分からない現実とも合致するし、そうでなくてもなぜか髪の長さで憶測で中身を語られる現実と重なる。

・地球の地図の美術凄いなーって思ってたら友人と劇団員の方の作だった、流石。マジックテープじゃなくて磁石らしい。格子のネットになってるらしい。



出演
及川ゆづき/立花みず季
新山さくは/西村ゆうか
プレジデント/ふてき
秘書/堀慎太郎
及川あき/内藤有香
早苗/桜井まゆ
遥香/川崎陽希
ターラ/佐藤圭
アリア/しあわせかわせ