2023年11月5日音楽座ミュージカル シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ(草月ホール)
1階下手側
初見。
作曲に八幡先生が入っているし、随分前から知っている作品なので絶対に観たくて、頑張ってチケット取った。
・とにかく「時代」を感じた。
舞台設定がそうであるという以前に、脚本も、登場人物も、シーンの構成も、これが「ミュージカル」として人気を博す時代があったんだな〜今ならこうは作られないだろうな〜と思った。
・元々作曲家の人が好きで観に行ってるのでその辺は好みだったし、それぞれ素敵な曲ではある。
(聴いてて「これ絶対八幡先生だ」と思ったりもした。)
時々キャッチーなメロディもある。
けれど、「ミュージカル曲」として物語構成と絡んだり効果的な造りになっているかというと、そうではない。いや、私が気付いていないだけかもしれないが。
・そしてこれは作曲だけの問題ではないと思うけど、挿入のタイミングも含めて、「ただ歌ったり踊ったりしているだけ」に見えるミュージカルシーンが多い。
なぜそこで歌ったり踊ったりするのか、何を強調させたいのか、何を観客に伝えたいのか、が分からない。
・でもそんな歌やダンスシーンの挿入ポイントに、トレンディドラマと同じノリを感じた。感情が昂っているから音楽入れとこう、みたいな。
目の前で人が歌い踊ってるのに退屈に感じることもあるんだな、、、(皆とても上手だが)
・宇宙人が登場するタイプのSFだとは全く知らなかったので、登場時は驚いた。
登場前に、宇宙に関連する台詞や描写があるとか、そういう分かりやすい伏線は敷かないんだな。
(拾おうと思えばあるのかも)
原作要素であれば、仕方ないことだけど、宇宙人が物語に干渉する点が深いようで浅いので、存在の必要性が今ひとつ分からなかった。
・演技とか、歌とか、装置の動きとか、個々のパフォーマンスは見応えがあって、安心して観ていられる。
そこは期待通りだった。
・時代設定に則した衣裳がかわいい。
宇宙人の衣裳はびっくりしたけど、統一性はあるので、まあ……。
クリエイティブ
原作:筒井広志『アルファ・ケンタウリからの客』
オリジナルプロダクション総指揮:相川レイ子
演出:ワームホールプロジェクト
脚本:横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽:筒井広志・八幡茂
振付:中川久美・ワームホールプロジェクト
美術:大田創
衣裳:原まさみ
ヘアメイク:川村和枝
照明:渡邉雄太
音響:小幡亨
音楽監督:高田浩
歌唱指導:桑原英明
ロゴデザイン:高橋信雅
文化芸術パートナー:町田市
共催:(公財)広島市文化財団 アステールプラザ
アステールプラザ芸術劇場シリーズ[アートセレクション](広島公演)
協力:一般財団法人草月会・草月文化事業株式会社(東京公演)
キャスト
(Wキャスト表記はHPのキャスト案によるため、上演時とは異なる場合があります)
折口佳代 高野菜々(Wキャスト)
三浦悠介 畠中 祐(Wキャスト)
春江ほか 井田安寿
マスター 佐藤伸行
ピアほか 岡崎かのん
久保 本間 仁
清水・藤ほか 北村しょう子
テムキ 新木啓介
お静・梅・所長ほか 清田和美
ミラほか 安中淳也
寺尾ほか 姫本梨央(Wキャスト)
早瀬・ゼス 藤田将範
オリーほか 松永さとり
小野源兵衛ほか 上田 亮
里美ほか 塩坂真季(Wキャスト)
田中・菊ほか 大須賀勇登
白鍵ほか 兼崎ひろみ(Wキャスト)
中田ほか 木村 匠
黒鍵ほか 後藤さつき
警官ほか 林 芳弥
黒鍵ほか 酒井紫音(Wキャスト)
レポーターほか 渡辺修也(Wキャスト)
黒鍵ほか 毎原 遥(Wキャスト)
老人 五十嵐 進