観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2021年6月20日夜 首切り王子と愚かな女(PARCO劇場)

ストレートプレイで初めてスタオベしたのでは?
ストレートプレイって知ったの観る前日とかだったけど。
役名が曖昧です。

・渦団と共通してる部分(主人公の造形、登場人物のモノローグ)もあって似てるなと思ったけどストーリーがより壮大。
壮大だけど台詞がとてもわかりやすい。わかりやすいのに、なぜ感動したのか分からない。一人ひとりつらいけど同情とか共感とかよりもっと身近なレベルでの人間群像劇。

・痴情のもつれで血が流れる話の展開はシェイクスピアっぽくもあり(※イメージ)とにかく展開が面白い、けどそれは登場人物それぞれにとって天国だったり地獄だったりそれぞれの人生にとってそれぞれ重要な意味を持っていて、それを傍観する私達…を「芝居の観客」として定義する1幕と2幕の開演前。

・姉妹の対比。それぞれが兄弟に突き動かされて生きていた。
1幕のはじまりと2幕のはじまり(手を上げて始める)

・BOWちゃん出ててびっくり

井上芳雄はクズやダサさを演じさせたら本当に良い…
トートとかより良い

・ツトムがロキを抱きしめるところ(なんて台詞だったか忘れちゃった…)で笑いが起きるの解せない。

・舞台で観られて本当に良かった。パルコの舞台と客席近い。中通路より前、というだけで結構近い。
後ろからも観たいし前からも観たい…と思った。
あと人の頭がかぶらなかった!
同じブロックの後ろの列なぜかいなかった(隣のブロックはいた)
ブロックの横人数少ないの入りやすくてありがたいわ〜。あと座席と座席の間が広い?

・すごく、立ち会えてよかったな…

・なんかナルが既に死んでるみたいになってたけど(復活と言っていた)いつ死んだ?
そしてツトム(自死するかと思った…あとでしてそう)に刺されたことでナルは現れなかったし国も滅びて誰にもいいことなかったっていう国としての結末なのにあの希望のラストすごい。

・「こうしてヴィリの物語は始まった!」がすごい。
始まるための物語を読んでいたんだ私達は。

・明るい時間の描き方があるから登場人物の生がより強くなる。

・ロキが政治についてなにが正解なんでしょうね?と思うところは結局ツトムの頭の中のことなのかな。
ツトムの考えの一つというか。
自分の政治観と照らして考えていた。

・いやだけど面倒だけど生きる、託されたから、というあの流れ、今に合ってるな、「生きるに値するから」とかより響くな、と思った。

・見せる演出でありながら、暗転はがっつりする。

・ドバンの話がけっこうきつかった。
トルが戻ってくることを知っていたら死ななかっただろうか。

・トルのヴィリに対する関係はちゃんと夫婦になりたいとかそういうことだったんか(子供欲しくない、を聞いたときのトルつらい)

・命の重さのはかりかたとして「役に立つかどうか」が出てくる、という話でもあった気がする。

・弓矢のシーンでビクッてなって恥ずかしかった。


作・演出
蓬莱竜太

出演
井上芳雄
伊藤沙莉
高橋努
入山法子
太田緑ロランス
石田佳央
和田琢磨
小磯聡一朗
柴田美波
林大貴
BOW
益田恭平
吉田萌美
若村麻由美