観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2021年9月18日友達(新国立劇場小劇場)

下手バルコニー席の真ん中より前方

・バルコニーだけど斜めですらなく、手摺は人と被っていたけど、近いのであまり気にならなかった。

シス・カンパニー主催なので通常席は黒パーテーション設置、バルコニーは一席空け。前方(隣)のお姉さんがじっとしていたこともあって周りが気にならなかった。

・時々全体的に笑いが起こるところもあったんだけど特定の人がよく笑ってたんだと思う。

・後方(隣)の人がくすくす笑っててなんか自分とツボ共有してるなと思ったとこがあったけど何の台詞か忘れた。

・入り口で消毒ミスト(?)噴射してるの初めて見た。


鈴木浩介うまー!

・林さんはちょっと聞き取れない早口ある。

・三男の大窪人衛さんはイキウメ外の道で池谷のぶえの家に突然現れる息子の人だと思うのだが声の少年感すごいよな〜若いのかな〜と思ったら32歳。まさかの歳上。

・うわっ管理人の人超知ってる見たことある(鷲尾真知子さん)

・出演者はHP見てもあんまり頭に入らなくて、林遣都だけ頭にある状態で劇場前のポスター見て「有村架純も出てるんだー!伊原六花ってあの六花ちゃん?」とか思ってた。

・思ってた以上にホラー

・檻に入るとこからそういえば読んだ気がするのを思い出したけどラストまで思い出せず。

・「逆らいさえしなければ、私達なんてただの世間だったのに。」で、戯曲を読んだ記憶が蘇った。
そう、姉妹の中の一人が味方を名乗って殺してくるんだ……。

・他人こえ〜😂劇場にいる人みんなが怖い。

・うんでも一番怖いのは私が記憶から話の結末含む内容を消してたことかな。
多分怖いから現実味がなくて上演されてるところを思い描けなかったんだと思う。
戯曲の死に様どんなだっけな。

・戯曲そのままではなく上演台本が新たに作られている。
スマホは台詞にも出てくる←戯曲は代わりのものがあった?これあるのと無いのとでは全く違うと思う「独りで居たいと言いつつスマホを見るのは孤独を持て余しているから」「完全に独りになるにはスマホがあってはいけない」
登場人物達の台詞も2021年の台詞だと思うが家事も仕事の一つだとかそれは男女関係なくやるべきことだとかそれもそうなのか?

・上演台本の加藤拓也氏、俺のスカートどこいった、きれいのくに、の脚本の人なのか。

・記憶に残ったキーワードなど
多数決
民主主義
暴力と正義
暴力の防止のための正義という名の暴力
共有 シェア
盗む みんなのもの
独り 友達 自由
隣人愛
多数派 少数派
同意

・舞台の真ん中に扉があってみんな地下からやってくる。
間取り上、トイレは上にあるらしい……。

・ロープは「つながり」か!
男(K)と家族以外はロープにつながってる。
弁護士のロープはその先とコミュニケーションを取ってる。

・警察も彼女も繋がりの中にいるから分かってもらえないのか…。

・人との繋がり…

・「ただの世間」。
でも世間というのも、正体を正確に表した言葉ではなく捉え方の話。

・独りでいるのはよくない→独りにしないためにみんなが侵入する→みんなは一人から自由を奪っていくがそれは世間によると人権侵害ではなく隣人愛であり繋がり→財布もみんなで生きるために「管理」される→みんなにとって良くないことをすると責められるし正義を振るわれる。

・正義は家族の中で平等に振るわれている。

・家族=様々な世代がいる世間?

・彼女…彼女を奪われるのはどういうことなんだろう。
彼女とのシーン、台詞の応酬、どうしようもない理不尽さの描き方すごい。
「彼女」という単語は現代的な気がするけどどうだったっけ。

・ほんとはKさんがやらなきゃいけないんだよ?とか、金を稼がないと責められるとか、ほんとつらい。
社会主義的な共同体への風刺、だと思うのだけど、資本主義でありながら人同士の関わり方の上では個人主義より全体主義的な社会を築いている日本社会の話、という感じがする。

・正義を名乗る正義じゃないもの、を描く作品を警戒してしまうこの頃なのだが、これは正義じゃないよね……。
でもだったら正義が真に正義であり、人権を守る時とはどういう時なのだろう。

・多数に逆らう、ルールを破る→罰する という図式が成り立つには全員がそれに同意している必要がある。
でもそんなことは無理だ。

・「多数派も少数派の同意を得ないと」みたいな台詞。

・はー…いやー…
世間へのモヤモヤを共有するというよりは自分がすごく責められるように感じた。

・HPのあらすじが
「男を待ち受けるのは、悲劇なのか、はたまた救済なのか?」
で締めくくられてて。いや救済ルートとかあるん?

鈴木浩介、何が起きてるのか(檻=4本のポールを軸にぐるぐる巻きにされた赤い布)見えないのに分かる死に様の演技が凄かった。
戸惑いながら、反発しながら、彼が何を理不尽に感じてるのか、何を怖がってるのか、分かりやすい。言葉が口から出てる、その出方が自然、なのに芝居として分かりやすい。巧いなー……。
2ヶ月経って「仕事」をテキパキこなしてるところな…(仕返ししたい、の伏線でもあるのかな)

・なんで途中からビルが現れるんだろう。
「アパマンジョップ」「ヒタットハウス」とか(笑)

・最後のドアだけ光ってる。
なんで床にあるんだろう。

・外出した出演者が、ドアから出ていった後にまたドアから現れて「外を歩いてる」という体で床の上をうろうろするパターンと、ドアを開けただけで入らず床の外に行くパターンがあった。

・「犬に言葉を教える研究に犬が必要とは限らないだろ?」
お金になるかどうかを基準にしてはいけない、とかなんかやたらリベラル(?)な話を持ち出すんだよな。
進歩的に見せてる、というか?

アラビア語の話はなんだったのか 嘘だったの?
三男の距離の縮め方もなんだったのか…どういうコミュニケーションのあり方を表してるんだろう。

・歌も覚えてた!読んだだけだから聴いたことは無かったけど歌詞を覚えてた。「もう一回かな」でリプライズするのなんなんだ…。歌うとどうなるんだ。反省するのか。



スタッフ

戯曲:安部公房
演出・上演台本:加藤拓也
美術:伊藤雅子
照明:服部基
音響:加藤温
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:宮内宏明
舞台監督:瀬﨑将孝
プロデューサー:北村明子
企画・製作:シス・カンパニー


キャスト

浅野和之<祖母>
山崎一<父>
キムラ緑子<母>
林遣都<長男>
岩男海史<次男>
大窪人衛<三男>
富山えり子<長女>
有村架純<次女>
伊原六花<末娘>
鈴木浩介<男>
西尾まり<婚約者>
内藤裕志<弁護士>
長友郁真<警官>
手塚祐介<警官>
鷲尾真知子<管理人>