観劇鑑賞メモ

諸々の自分用メモです。4季のオタクです。

2022年9月25日ピピン(オリックス劇場)

1階S席。
予定になかったけど、東京公演があまりにも観られなかったので、急遽遠征です。

アフタートークあり。

ページ下部にてキャサリン語りをしています。


・ステージのサイズ感がオーブよりちょうどいい。
サーカス一座がテント張ってる感ある。

・アナウンス、オーブと同様にあり。ただしこちらはオリックス劇場のお姉さんの声。
「リーディングプレイヤーの導きに遅れないよう、お早めに〜」
「サーカス一座のショーの始まりまで今しばらくお待ち下さい」
終演後のみ「これにて(うろ)ピピンの物語は終了しましたが、このあとアフタートークショーを開催します」

●MtD
・かみしめてた

●Corner of the sky
・ここじゃないかもだけど「ありのままの自分でありたい」が「いたい」に聞こえたとこあった

●War is science
・「戦には科学のような 分析力がいる」までは歌詞を覚えたけど歌詞覚えようとすると結局集中できないからやめた。
でも今までで一番歌詞聞き取れた。オーブの音響が悪かったのか。
・前回から「お前が女に興味を持つようになったことのほうが驚きだよ」「どういう意味だ!」のやり取り気になってる。オリジナルのルイスはもっとフレディみたいでゲイの見た目をしてるよね。

●Glory
・yes, indeedは英語そのまま。
・生首ゴルフ、やはり下手袖に向けてやってる。
・チャールズが他を押しのけながらLPの手を握って「勝利だー!」とやる意味を考える。

●Simple Joys
・今回も2回目あり
・フラフープ回しながら歌うのみんな驚き忘れてるでしょ。

●No time at all
・バーサに対してちょっと手伸ばしてたり支えたりしてた下の人。
・みんなめっちゃどよめくので嬉しくなっちゃう。

●With You
・確かにルイスいた。ルイスはあとあとブタもやる。
・最後に「さわらないで!」って言う台詞、東京では「襲わないで!」じゃなかった?
・鞭打ちやってたLPがしれっと次のシーンでコート着て出てくるけどその下さっきの衣裳なんですよね!?ってめっちゃ見ちゃった。ブーツが膝丈で太もも少し見える。
・このシーンのぐるぐる帽子、ちょっとオズの国っぽい。

●Spread a little sunshine
・歌の前のナイフ投げ一本目成功、二本目落ちた。
・赤ドレスに早替え用のつまみが見えた

・ナイフ「自分のを持ってきました」が萌え袖になってて刃先しか見えてなかった。


●アントラク
・オケピから金髪の人出てきたときめっちゃびっくりした。
・上手花道でルイスがキラキラ出しながら拍手煽っててとてもよい。
・ローラーマン(だっけ)のパフォーマンス、ここに入ってることを忘れるので観るたびに心臓縮む。
・「天国の扉開いた♪」繰り返しててこわい。
・チャールズの時は「チャールズ王」だけどピピンの時は「ピピンthe Great」って言ってる。

玉座の前で貴族になったりするの、その場で着てる。
・ナイフ戻すときに上手でファストラーダが気絶してルイスが扇いでた。ママーーー!

●Kind of Woman
・日本語だと最初から最後まで「女」で、Wonderful girlも「素晴らしい女よ」でコーラスだけ「素敵な子よ」

●Extraordinary
・プロップのEXTRAORDINARYを見てウンザリするピピン
・2階で、なぜ誰も分かってくれないの~で決める動きが調子乗っててかっこよかった
ピピンがたくさんアクロに参加するのでとても盛り上がった

●Love Song
・顔めっちゃ近いが空気(又は鼻)にキスしてる

ピピンがここにずっと居るわけにはいかない、といったときLP様が小さくガッツポーズしてるようにも見えた(歩き出す拳がそう見えただけかも)

・キャサリンピピン去るとき言ってる台詞がリフレインなのはそれしかピピン引き止める台詞がキャサリンのプレイヤーにはないからか…と気づいて泣きそうだった。
今回のピピン、私はこのピピンという作品におけるキャサリンが本当に来ている。

●フィナーレ
・ルイスが上手のポールをやってるの、前から?
・音楽無しで歌えるもんなら歌ってみな(うろ)、と言い放って最後に指パッチンでライト落とすLP様。

●カテコ
ピピンとLPは同時なんだなあ

●その他
・休演による人員配置変更の分かりやすかったところ
Glory→下で刺される人いない
With you→上で曲芸する男性が一人のみ
ウサギ受け取る人→アンサンブルキャストになってる?なつき方が違う。

・休演情報がどこにも載ってなくて騙されたように感じた。
外国人キャストだからなのかも知れないが、そうだとしても軽視しないで欲しかったのでアンケートにネチネチ苦情を書いた。


●アフタートーク(途中までしか記録ない)
関テレのアナウンサーと共に
クリちゃん、愛加さん、ミエさん

アナ)
東京公演一部中止のニュースを聞いて、自分が取ったチケットは大丈夫かと不安になった人もいると思います

大阪三日目について
クリ)
お客さんマスクしててもエナジーがすごい
スタオベ観てみんな泣いてた
ミエ)
戦々恐々と…
一週間の準備期間があった

東京、2019年公演に来た人挙手(結構いたと思う)

ミエ)
愛ちゃんは初参加
クリ)
クセのあるカンパニーどう?
あゆ)
前回観てた時は自分が出るとは思ってなかった
クリ)
Join usしちゃったのね

キャサリンが最後伸ばす方がウケるわよとアドバイスしたのはミエさん

女性陣のクセの強さについて
アナ)
魔女なんじゃないかと…
クリ)
かもしれませんね

確かメイクの濃さについて
クリ?)
ウィンが、俺のこと見てるのか分からなくなるって
ミエ)
普段こんな薄い化粧で大丈夫かしらと思う


初演と再演の違いについて?
クリ?)
声出し、アクロバット→体を鍛える のは同じ
初演はほんと……初めてのミュージカルでこの演出でこの役って!
今回は少し余裕が出てきたかな
お客さんとのやり取りにも気が回るし、バーサやキャサリンとの関係性も大事にした

(ウィンを)転がして食べそう(という感想?)
クリ)
食べてます

アナ)
キャサリンとは友達になりたくない
かわいいけど

あゆ)
ピエロもこの役をやってる人
キャサリンとテオはプレイヤーとして父さんがいない2人
何年もキャサリンやってる中で「ピピン」と出会って、何かの歯車が回って、キャサリンを演じるのと違うことをやる(最後曖昧)

アナ)
そこにLPが結構突っ込みますよね
クリ)
ぶちこわすんですよねwww

ミエ)
2019は(楽屋に挨拶に来るから)みんな泣きながら楽屋に来る
そんなシーンやったっけ…?

60年歌手やっててアクロバットなんてやってない
必要ないんだから
初演時、(日本版が決まって)これはブロードウェイだけでしょ?って言ったら日本でも同じことをやりますと言われた

クロバットチームとダンスチームで分かれた
LPとバーサはアクロチーム

若さの秘訣は月日に逆らうだけ
三年前は懸垂10回できるようにといわれた
終わったときに再演がきまって、そこからキープ

「86歳で」「76歳www」
前回は73だった(歌詞にある)

クリちゃんも皆もやってない間の体力維持が大変
1日休んだら動けない
皆さん、いくつになっても鍛えられますから

クリちゃんダンスやったことない

クリ)
誰一人楽な人いないから、しんどくてもしんどいって言えない笑

気づいてほしいとこについて(曖昧)
ミエ)
1回目はまずご贔屓見てるでしょう
これに限っては上の方もいい(?)
一人東京から骨折で欠けてる
それで一体感すごい
袖から見てるけど皆楽しいネェ…って言ってる
普通飽きてくるけど

ウィンくん大変だったと思う
みんなにいじられてる笑

あゆ)
残すところあと2回
(ここからメモない)


●この日というか2022年のキャサリン

舞台『ピピン』が描くのは、社会という物語なんだと感じている。
そのためにいくつかある要素の一つがキャサリンという役で、その造形についてだけでも延々と考えてしまう。

最後まで観て気付かされることとして、「キャサリンのプレイヤーはあの役を演じるのがヘタ」ということがある。
出トチリしてるし、台詞もトチるし、LP的には役に相応しい年齢も過ぎている。
彼女なりに求められるキャサリンとしての役作りをしようとして奮闘してるけど「ぶりっ子しすぎ」と言われる。
舞台メイクのまつげを上手く付けられないのもそう。

彼女がうまく演じられないキャサリンという役は、社会で求められる女性像と重なる。
キャサリンという役は、ピピンという男性主人公の人生に対して「明るくて役に立つ」女である。
そうあるためにLPからあれこれ注文が付けられる。
その役には主体性があってはいけない。それなのに彼女は台本の枠を飛び出してしまう。
それをものすごく責められるけど、彼女の願いはピピンというパートナーによって叶えられる。

これは女性の権利の物語だと思った。
彼女に求められた女性像(人物像ではなく女性像)と、それをうまく演じられない彼女と、「今までとは違う」ピピンとの出会いと、その結末、あるいは次のスタート地点まで。

今回の『ピピン』が彼女にとって、ピピンにとって、テオにとって、ハッピーエンドなのかは分からない。
ただ、主役ではない彼女の役柄に、ひとりの「人間」の物語がここまで描きこまれていることから、どうしても目が離せないし、考えてしまうし、感動する。

キャサリンの視点で全体を見ると役ごとの役割も少しずつ変わってくる。
LP、サーカスは、社会で女性が生きる上での壁や制約となる人や環境だ。私達観客も、彼女を笑うことでそれに与している。
それを乗り越えるきっかけとなり得るのが、ピピンというパートナーとの出会いだと思う。キャサリンのプレイヤーがあの先の人生を生きる上で大きな作用をもたらすと言う意味では、手段と言ってもいいかもしれない。
ただこの舞台で重要なのは、キャサリンピピンがこの先どんな人生を歩むかは分からないこと。そして、LPやサーカスが求める「物語」のいわば犠牲者として、私達観客も誘われているということ。
ピピンに涙しても、キャサリンを笑っても、次にそこにいるのは私なのかもしれないし、既にそうなのかもしれない。


スタッフ

【脚本】ロジャー・O・ハーソン
【作詞・作曲 】スティーヴン・シュワルツ
【演出】ダイアン・パウル
【振付】チェット・ウォーカー (in the style of Bob Fosse)
【サーカス・クリエーション】ジプシー・シュナイダー(Les 7 doigts de la main)

【翻訳】小田島恒志
音楽監督前嶋康明
【音響】山本浩一
【衣裳】及川千春
【ヘアメイク】宮内宏明
【歌唱指導】鎭守めぐみ
【訳詞】小田島恒志、福田響志
【演出助手】伴・眞理子
【技術監督】田中孝昭
【舞台監督】松村わかな

キャスト

ピピン森崎ウィン
リーディングプレイヤー:Crystal Kay
チャールズ:今井清隆
ファストラーダ霧矢大夢
キャサリン:愛加あゆ
ルイス:岡田亮輔
バーサ:中尾ミエ
テオ:高畑遼大

加賀谷真聡
神谷直樹
坂元宏旬
茶谷健太
常住富大
石井亜早実
永石千尋
伯鞘麗名
妃白ゆあ
長谷川愛
増井紬

ローマン・ハイルディン→休演
ジョエル・ハーツフェルド
オライオン・グリフィス
ハメド・ブエス
エイミー・ナイチンゲール