2023年6月5日ファクトリーガールズ(東京国際フォーラムホールC)
初見です。ほぼTwitterの焼き直し。
・エレキビリビリロックだ〜。
・セットも衣装も色が落ち着いたグレー系のトーンで統一されており、地味だけど、描きたい世界観がはっきりしてる。
・フェミニズムに関心を寄せていると遭遇することが散りばめられており「あるある…」となった。(「同じ条件じゃないか、女だから手加減しろって?」「嫌ならあなた達も抗議すればいい」とか)
・社会進出を盾に人権侵害を放置される感じ、すごい既視感〜って思った。そういう既視感がたくさんあった。
・そんな攻撃的にならなくても…とちょっとでも思うたびに「だからそれがおかしいって言ってんだろ」と殴ってくれるのでありがたい。
・こういう作品が大きい劇場で上演されるのはうれしい。席空いてるけど……。
・テーマが良いだけに、「構成がもう少し緻密であれば…」「歌の入りがもっとスムーズであれば…」「余計な部分がなければ…」などと色々考えてしまう。
恐らく誠実に物語を紡いでるために、緩急がちょっと弱く、観客を巻き込む力に欠ける。(史実を無理に捻じ曲げてなさそうなのは凄いと思う。)
・もう少し目を引く仕組みがあれば……。音楽は良いので照明とかでも何か工夫があったら楽しいのになって思った。
・似てる曲やシーンが何回か出てくるのも、緩急なく感じた理由の一つかも。
・余計な部分ほぼほぼないけど、工場長なんとかなりませんか。いらぬギャグに走ってる感が否めない。辛いシーン緩和されるけど。
特に最後、髪の毛引っ張られて退場したみたいになってる。
・それ以外にも悪役(?)の描き方には疑問が残る。いや、搾取する奴らは悪なんだけどさ、実際にそういう人たちが高笑いするかっていうと……。他の部分が誠実な分、要らぬキャラ付けが悪目立ちしちゃってるような気がした。
・ストライキの結果が分からなくておいてかれそうになったけどちゃんと説明あった。
・嫌いだなと思って観てたキャラ、くっつかなくて安心した……。行動の全てに悪意がなくて本当にただ「よかれと思って」やってたのは分かるんだけど。その辺をちゃんと描いてたのも良かった。っていうか同意のないキスはあかんよ。
・一幕が終わる歌、いかにも一幕が終わりそうで良い。
・違う立場の二人が同じ歌を歌うの好き!それをあとでリプライズするのも好き!
・最初の方のおしゃれしておでかけするナンバーはなくてもいい気がしたけど楽しいから好き。「なんのために生きてんのォ〜〜〜!?」みたいな台詞笑っちゃった。
・迷ったけどCD買った。労働は悪。会社に抗おう。
・主演級の人たちが一度に出てて贅沢なキャスティング。曲のパワーが歌唱力に裏打ちされてて良かった。
・脚本の言葉だけでは足りないかも知れないところをソニンちゃんの芝居が支えてるように感じる部分もあった。
・キャラの見分けがちょっと大変。
クレジット
作詞・作曲 クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー
脚本・歌詞・演出 板垣恭一
音楽監督 大崎聖二
美術 乘峯雅寛
照明 髙見和義
音響 佐藤日出夫
衣裳 十川ヒロコ
ヘアメイク 宮内宏明
振付 当銀大輔
歌唱指導 安倉さやか 酒井ゆか 小佐井みほ
アクション指導 渥美 博
演出助手 守屋由貴
舞台監督 藤崎 遊
宣伝美術 山下浩介
宣伝写真 神ノ川智早
宣伝 ディップス・プラネット
票券 イープラス
制作助手 伊藤宏実 福島美咲 大川未希子
制作 山浦依里子 原田咲希 村田眞理名
アシスタントプロデューサー 山本知伽
プロデューサー 多田里奈 関 詩織
エグゼクティブプロデューサー 小見太佳子
主催 アミューズ / イープラス(東京公演)
企画・製作 アミューズ
キャスト
サラ・バグリー:柚希礼音
ハリエット・ファーリー:ソニン
アビゲイル:実咲凜音
ルーシー・ラーコム:清水くるみ
マーシャ:平野綾
ベンジャミン・カーティス:水田航生
シェイマス:寺西拓人
ヘプサベス:松原凜子
グレイディーズ:谷口ゆうな
フローリア:能條愛未
アボット・ローレンス:原田優一
ウィリアム・スクーラー:戸井勝海
ラーコム夫人 / オールドルーシー:春風ひとみ
佐々木崇、丸山泰右、酒井翔子、杉山真梨佳、井上花菜、舩山智香子、半澤昇、國末慶宏、山﨑感音、久信田敦子、鈴木里菜